就活バイブル
夢作成の始め方
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Tokuhyo (4) Megane (9166)
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◎「夢」作成のために、過去を顧みる
「自分物語」とは「過去・現在・未来を全て含めたあなた独自の人生物語」であると述べました。未来のあなたを含めるためには、未来のあなたの姿である「夢」の作成が必要です。夢作成は、過去を徹底的に洗うことから始まります。しかしなぜ、未来である夢を作成するために、過去を洗わなければならないのでしょうか。その理由は2つあります。

■「無」から「有」は生み出せない
人間は自分の知っていること以上の発想はできません。ならば、ベストの夢は過去を徹底的に洗うことでしか、生まれないのです。現時点に思いつく知識のみで作った夢。過去の記憶を可能な限り網羅して作った夢。後者が優れた夢になるのは明白です。

■自分を全肯定せよ
極論をいうと、自分を信じられない人は、自分の夢も信じられません。故に夢を作成する前に、自分を全肯定する必要があるのです。そのためには自分の過去を徹底的に洗い出し、「今までの自分の人生はこの夢を作るためにあったのだ。辛いこと、悲しいことはたくさんあったが、すべてはこの夢を作るためにあったのだ」と思えるようにしなければなりません。

以上、2つの理由から、夢を作成するためには、過去を全て洗わなければならないのです。さて、これまでの内容をまとめてみましょう。

■本当の幸せは「何かを手に入れること」にはなく、「自分の人生に意味と目的を持ち続けること」にある
■人生に意味と目的を持つためには、あなた独自の「自分物語」を作る必要がある。「自分物語」とは「過去・現在・未来を全て含めたあなた独自の人生物語」である
■「自分物語」を完成させるためには、「夢」を作る必要がある
■「夢」を作るためには、今までのあなたの過去を全て洗う必要がある

この部分は、就職活動のみならず、人生全体において、とても重要な内容だと思います。



◎夢作成のポイント①「過去の裏づけのない未来は信じられない」
多くの就活本に「夢を持ちなさい、目標を作りなさい」ということが書かれています。しかし、夢や目標を作るだけでは、まだまだ不十分なのです。例えば、「あなたの夢はなんですか?」「あなたの目標はなんですか?」という質問にはウソがつけます。あなたがどれほど熱意をもって「私の夢は○○○○です」「私はこうやって社会貢献したいのです」と話しても、面接官は「あぁ、そうですか・・・」と思うだけなのです。なぜなら、その夢に過去の裏付けが全く無いからです。面接官は、過去の裏づけのない未来は信じません。
面接官は数回、しかも短時間の面接で、相手を客観的に判断しなければならないのです。すると、悲しい話ですが、人間は過去でしか判断することができなくなるのです。現在のあなたの評価というのも、過去でしか判断されません。ですから、夢を完成させるためには、過去の裏づけが必要となってきます。


◎夢作成のポイント②「インパクトはいらない」
面接官に「そんなこと考えてるの、君、すごいね!」と言わせたくて、無理やりインパクトのある夢を考えようとする人が非常に多いようですが、面接官はインパクトをほとんど重視していません。どれだけインパクトがあっても、実現しない夢など、全く意味がないからです。
結局のところ、面接官は「過去の実績と未来の夢が、いかにして必然的になっているか」を見ています。つまり、「過去・現在・未来において、どれだけ一貫した人生を歩んでいるか」というところを見ているわけで、それはつまるところ、「自分物語(過去・現在・未来を全て含めたあなた独自の人生物語)」を持っているかどうかを見ているわけです。



◎自分物語を持つ人材
自分物語を持つ人材というのは、以下の2つの条件が備わっている人のことです。

■自分の人生が過去から現在、そして未来へと一貫している人
■計画性があり、必然性のある人生を歩んでいる人(インパクトはいらない)

自分物語を持つ人材は、第一志望の企業の面接において自分の夢を語る際、次のようにまで言い切ることができます。「私は過去こうやって生きてきました。その結果、こういう夢を持ったのです。この目標を達成するためには、将来こういう人生を歩む必要があります。そのためには御社に入るしかないのです!」
本質論を言えば、人生における成功者というのは「自分の人生を、自分の意志でコントロールできる人」です。「自分はこういう夢をかなえたい」と考えたら、今自分は何をやるべきかということを完全に理解し、意志をもって、人生をコントロールしている人。つまり、計画性、必然性を持って、人生をコントロールしている人です。そういう意味でも、就職活動というフィールドにとどまらず、今後の人生のためにも「自分物語」はしっかり作ったほうがいいです。


◎自分物語作成のステップ①「自分史」
【02.自己分析する】で述べた手順をもって、まずは「自分史」をしっかりと作成してください。「自分史」作成を行えば、あなたの過去が分るはずです。これからは、あなたの「過去(自分史)」をもとにして、あなたの未来である「夢」を作っていきます。


◎自分物語作成のステップ②「願望リスト」「実績リスト」
「願望リスト」とは自分がやりたいことを列挙したリストです。また、「実績リスト」とは今まで自分がやってきた実績を列挙したリストです。これらを作成する前に、文房具店で模造紙を2枚購入してください。2枚の模造紙を使って、リストを作成していきます。(なるべく多く書くためにも、模造紙を推奨します。)
さて、今から「願望リスト」と「実績リスト」を作成するわけですが、その際、以下の3つのルールを守ってください。

ルール①:目前にあるのは自分史と模造紙だけ
これらのリストを作成する際、テレビの電源を抜き、携帯の電源を切り、目の前にあるのは、自分史と模造紙だけにしてください。本も読んではいけません。他人と話してもいけません。要するに外部の情報を一切入れてはいけないということです。自分史だけは見てもいいです。なぜなら、自分史は「あなた」だからです。今から行う作業は、自分の頭の中のものを、模造紙に全部出しきる作業です。つまり、インプット作業ではなくアウトプット作業なわけです。故にアウトプットを左右するような外部情報と触れてはいけないのです。

ルール②:一気にやる
「願望リスト」と「実績リスト」の作成は、絶対一度にやりきってください。何日にも分けてやってはいけません。自分史はじっくり仕上げてもらいたいのですけども、今から行う作業は、頭がカラカラの状態になるまで、あなたの頭の中にあるものを出しきる作業です。そのためには一気にやる必要があります。

ルール③:2時間はやる
今からあなたの夢を作成するのです。そんな重要なことを行うのに、10分程度で終わってはいけません。もう出てこないと思っても、最低2時間は粘りに粘ってください。すると、不思議と次々に出てくるものです。

それでは今から、先ほどの3つのルールを守りながら、実際に「願望リスト」と「実績リスト」を作成していきましょう。

■「願望リスト」の作成法
1枚の模造紙に「あなたの願望」「あなたがやりたいこと」をどんどん記載していってください。記載方法にルールはありません。とにかく頭に思いついた願望を何から何まで書いてください。「○○が食べたい」といったくだらないことでも、どんどん書いていってください。社会正義に反することでも、違法行為でも、「頭の中はカラカラ」「もう何も出てこない」といった所まで書き続けてください。

■「実績リスト」の作成法 
次は「過去に自分がやった実績」を、もう1枚の模造紙に記載してください。なぜ、「願望」と「実績」を別々の模造紙に書かなければならないのでしょうか? その理由は「あなたがやりたいこと」と「あなたができること」は別物だからなのです。特にやりたくないのに、なぜかできてしまう、得意なことってありますよね。一方、逆もあります。やりたいけど、なかなかできない、不得意なことです。夢を作成する際、これらをきちんと把握しなければなりません。故に「願望」と「実績」を分けて考える必要があるのです。


◎自分物語作成のステップ③「使命リスト」
今、あなたの目の前には「願望リスト」と「実績リスト」があります。この2つのリストから、新たに「使命リスト」を作成していただきます。「使命リスト」は以下の手順にそって作成します。

①無駄の削除
現在、模造紙に記載されている「願望リスト」と「実績リスト」をノートなどに清書をかねて、転記していきます。そして、この転記作業の際に、「○○が食べたい」などといった、明らかにくだらないものを削除してください。さらに、リストに社会正義に反しているもの、違法行為があれば、それも削除してください。なぜなら、社会正義に反する目標を立ててしまった場合、それを頑張れば頑張るほど、努力すれば努力するほど、あなたは不幸になってしまうからです。
また、リストにあなたがやっていて心地よくないものがあれば、それも削除します。いくらあなたが得意なことであっても、あなたがやっていて心地よくない目標であれば、つらい時、すぐに心が折れてしまいます。「どんなことがあっても、絶対あきらめない!」という情熱を持てるような、心地よい目標でないと、人間は目標達成できないのです。
しかし、ここで勘違いして欲しくないのは、「願望リスト」「実績リスト」を作る際には、いらないものでも書く必要があることです。いずれ削除するのだから、書かなくていいというのだと、次が出てこなくなるからです。

②「使命リスト」
次に、「願望リスト」と「実績リスト」の両方ともを見て、重なる部分を探します。「将来やりたいこと(願望リスト)」と「過去やったこと(実績リスト)」が重なった部分が、「あなたがやるべきこと」です。これこそがあなたの夢にすべきことです。どんなに得意で実績があることでも、やりたくなければ、あなたはその夢に情熱を持てません。また、どれだけあなたが情熱を持ってやりたいことでも、それが不得意であれば、その夢を実現できる可能性が低いのです。より実現性の高い夢を作成したいのであれば、「願望リスト」と「実績リスト」を並べて、重なる部分を「あなたがやるべきこと」として抜粋してください。そのリストを「使命リスト」と呼びます。
さて、具体的にどのようにして、「願望リスト」と「実績リスト」を重ねていけばよいのかを説明しましょう。まず、「願望リスト」をメインに見ます。例えば、あなたの「願望リスト」に「起業したい!」というものがあったとします。そうしたら、その隣に「起業に必要な能力」を思いつく限り、書き込んでいってください。リーダーシップ能力、決断力、交渉力などなどがあげられますね。
次は「実績リスト」をメインに見る番です。先ほど「起業に必要な能力」として、様々な能力を書き込みました。今回はとりあえず、リーダーシップ能力だけをとりあげましょう。そして、あなたは「実績リスト」を見ながら、過去に自分はリーダーシップ能力を発揮したことがあるかどうかを確認するのです。例えば、あなたの「実績リスト」に「部活で部長を務めた」「文化祭実行委員長になった」ということが書かれていたとします。これは、あなたがリーダーシップ能力を過去に発揮した実績といってもよいでしょう。つまり、ここが重なりの部分なのです。
以上の手順を踏んで、「未来の願望」と「過去の実績」における重なりの部分を一つ一つ発見し、「使命リスト」を作成していくのです。これはとても大切な作業ですから、面倒でも丁寧に行ってくださいね。

③優先順位
今、あなたの「使命リスト」には、いくつかの夢が列挙されているはずです。次にあなたがやることは、「使命リスト」を重要順に並び替える作業です。重要度に応じて、夢に順位をつけていくのです。成功する人は、自分がやるべきことの優先順位を知っており、まったく迷いがありません。そして、優先順位の高いものから、確実に遂行していきます。ですから、あなたも必ずじっくりと考えて、優先順位を立ててください。しかし、どれだけ考えても、どうしても優先順位をつけられない場合には、サイコロやコインを投げて決めてしまいましょう。熟考に熟考を重ねても、どちらが重要か分からない場合、どちらを選んでも正解なのです。問題は、どちらかを選ばなくてはならない時に、迷って決断をくだせないことなのです。サイコロでもコインでもよいので、最初にしっかりと優先順位を決めておけば、もう、迷うことがなくなります。

④あなたの夢
あなたは「使命リスト」において、優先順位をつけましたね。それでは、リストの一番上を見てください。それが現在のあなたにとって、最も重要度の高いやるべきこと、つまり、「あなたの夢」です。そう、今、あなたは「夢」を作り上げたのです。もしかすると、あなたの「夢」は漠然としたもので不安になるかもしれませんが、初めて作る「夢」はそんなものです。「夢」をより具体的なものにするためには、今までやってきた「使命リスト」作成作業を、3か月おきに行ってください。回数を繰り返すごとに確実に「夢」が具体性を帯びてきますよ。


◎自分物語作成のステップ④「中間目標」
あなたは今までの作業を通じて、過去を「自分史」という形として持ち、未来を「夢」という形で持っています。しかし、今のあなたには「現在」から「夢」の間のプロセスが全くありません。故にあなたは、現在から夢に至るまでのプロセスを作成する必要があります。そして、これが「自分物語」を完成させるための最後の山場となるのです。
ここで、「加算の人生」と「逆算の人生」という考え方があります。そして、多くの人が「加算の人生」を歩んでいます。「加算の人生」というのは「今日頑張りました。明日も頑張りました。明後日も頑張りました。よって30歳で課長になりました。それからさらに毎日頑張りました。頑張りを20年続けていたら、50歳で部長になりました」というような積み上げ式の人生のことをいいます。上記の場合、最初に「私は50歳で部長になる!」と決めたわけではありません。日々、積み上げ式に頑張った結果、部長になったわけです。
しかし、「逆算の人生」は違います。「逆算の人生」というのは「私は40歳の時に宇宙飛行士になる。そのためには35歳の時にNASAに入らなければならず、30歳の時に博士号をもっていなければならず、22歳の時に大学院に入学しなければならず、18歳の時に理系の大学に入学しなければならない」というような引き算式の人生のことをいいます。上記の場合、最初に最終ゴールを「宇宙飛行士になる」と決めています。そして、最終ゴールから逆算して、「NASAに入る」「博士号取得」「大学院入学」「理系大学入学」という中間目標を立てています。「逆算の人生」における重要なポイントは「最初に最終ゴールを決めること」と、「未来から現在に向かって中間目標を立てること」です。今からみなさんには「逆算の人生」の考え方をもって、夢へのプロセスを作成していただきます。以下の手順にそって、作業を進めてください。

①中間目標の設定
まず、あなたの夢を再度確認してください。次にその夢をかなえるために、何をしなければならないかを列挙していってください。「未来から現在に向かって中間目標を立てる」のです。思いつく中間目標が多ければ多いほど、あなたは夢をかなえるために何をやればよいかを分かっている人だということです。ですから、最低でも3つ、可能であれば5つ以上、中間目標を立ててください。

②中間目標を吟味する
あなたが作成した「夢」は、あなたにとって「やりたいこと」であり、「得意なこと」でもありました。しかし、中間目標は必ずしも、そうではありません。本当はやりたくはないけど、「夢」を達成するためにはやらなければならない、絶対に避けては通れないものである場合があるのです。故に中間目標を立てたら、それらを以下の2つの問いをもって吟味してください。

■私にとって、この中間目標はやりたいことか?
■私にとって、この中間目標は得意なことか?

そして、「NO」という答えが出た場合、その中間目標の隣に「要注意」とチェックを入れておいてください。つまり、この中間目標は、やりたくはないし、得意でもないけど、あなたが夢を達成するために、越えなければいけない壁なのです。それを最初から認識し、そういう心構えをもって、中間目標にあたれば、挫折することは少なくなります。

③「中間やるべきリスト」の作成
今、あなたには複数の中間目標があるはずです。次は現在に一番近い中間目標のみに意識を集中してください。そして、この中間目標を達成するために、あなたは何をしなければいけないのかを考えてください。やりたいとか、得意とか、そんなことは関係ありません。とにかく中間目標を達成するために、やらなければならないものをリストアップするのです。そのリストを「中間やるべきリスト」といいます。また、「何年、何月までに中間目標を達成します」という期限を決め、その日付を「中間やるべきリスト」に記載してください。

④可能な順番
次は「中間やるべきリスト」を、今からでもすぐにやれる順番に並び替えます。これで「中間やるべきリスト」は完成です。プリントアウトしたものを常に持ち歩いてください。そして、あなたは毎日そのリストを見て、リストの上から順番に実行するのです。実行したら線を引いて、1つずつ消していく。そうすれば、全部を消し終えた時に、その中間目標が達成されます。最初の中間目標を達成したら、2番目の中間目標の「中間やるべきリスト」を作成し、それをかなえるための「中間やるべきリスト」を作成し、またポケットに入れておく。そして、それを上から次々実行しましょう。こうやって、あなたは夢へ向かって、どんどん近づいていくのです。


◎自分物語作成のステップ⑤「ストーリー」
今、あなたの目の前には、「自分史(過去)」、「夢(未来)」、そして「中間目標(現在から未来までのプロセス)」があります。この3つをつなげて、あなたなりのストーリーを立ててください。「過去、私はこのように生きてきました。その結果、こういう夢を持ちました。今、私はこのような人生を歩んでいきます。そして、これからこのような中間目標をクリアしていくことで、最終的に夢をかなえます。それが私の人生なのです」この瞬間、あなたは「自分物語」を手にしたことになります。そう、あなただけの人生、あなただけの生きる意味を、あなたは手に入れたのです。
しかし、これで満足してはいけません。「自分物語」は一度完成したら、それで終わりではないからです。恐らく作ったばかりの「自分物語」はストーリーに無理があったり、ムダがあったり、矛盾があるでしょう。そして、あなたはストーリーをどんどん洗練させていかなければならないのです。ストーリーを洗練させるためには、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、何度も何度も他人に話せばよいのです。あなたの家族、恋人、親友に対して、「ちょっと私の自分物語を聞いてくれない?」と断り、それをどんどん語ってください。他人に話せば話すほど、ストーリーが明確になっていきます。そしてまた、「この夢をかなえるために私は生まれてきたのだ」と本当に思えるようになってきます。そして、あなたは本当に夢をかなえるのです。