就活バイブル
成功体験をつくる目的を知る
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Tokuhyo (12) Megane (12976)
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◎成功体験とは?
面接でよくある質問に「学生時代、一番頑張ったことはなんですか?」「学生時代、一番成功したことはなんですか?」というものがあります。これらはすべて、「成功体験」を聞いている質問です。採用担当者は「成功体験」を聞くことで、その人の行動をチェックしているのです。

◎成功体験に必要なもの、不必要なもの
■成功体験にインパクトは必要ない
この質問は面接中に頻出するので、学生さんは事前によく準備しています。よく準備しているのはよいのですが、ほとんどの学生さんはインパクトばかり追求しています。インパクトばかり追求した成功体験とは、たとえば「自転車で日本一周旅行しました」「ヨーロッパ何カ国を放浪しました」といったものです。しかし、これらはまったく採用担当者の心に響かない成功体験なのです。確かに「日本一周」「ヨーロッパ放浪」はすごいのかもしれないですけど、インパクトそのものは面接の合否において、まったく関係ないと考えてください。

■大切なのは「再現性のある成功方程式」
では、採用担当者は成功体験の何を見ているのでしょうか? 実は「その成功体験に再現性のある成功方程式があるかどうか」を見ているのです。「再現性」とは「いつ、どこで、誰がやっても、同じ手順で行えば同じ結果が得られる」というものです。科学は「再現性」がもっとも問われる学問の分野の一つです。例えば、二酸化マンガンに過酸化水素水を入れると、酸素が発生しますよね。
これは幼稚園児がやっても、私がやっても、仮に動物園のサルがやったとしても、絶対に結果は変わらないのです。いつ、どこで、誰がやるかによって、結果が変化するようならば、それは科学とは言えないのですね。
そして、面接における成功体験にも、「いつ、どこで、誰がやっても、同じ手順で行えば同じ結果が得られる」=「再現性のある」成功方程式が求められるということです。つまり、採用担当者は、みなさんが語る成功方程式を使って、他の事例でも成功させることができるのかという点を見ているのです。
ですから、インパクトというものは関係ないのです。「自転車で日本一周旅行しました」とだけ言われても、採用担当者は「はあ、そうですか」と、それまでの話なのですね。なぜなら、「自転車で日本一周」という成功体験に「再現性のある成功方程式」が含まれてないからです。採用担当者にとって、この人は入社した後、同じように成功できるかどうかが、分かりません。
どれだけ結果にインパクトがあったとしても、勢いだけでやってしまった成功体験には、「再現性のある成功方程式」がないため、ほとんど意味がありません。逆にインパクトがなくても、「再現性のある成功方程式」があれば、それはそれですごく評価されます。極論をいえば、再現性さえあれば、失敗体験でもかまいません。
つまり、採用担当者は「何をやったか」よりも「どうやったのか」の方を重視するということなのです。先ほどの「自転車で日本一周旅行しました」でいえば、採用担当者は「日本一周」という結果よりも、「どうやって日本一周をしたのか」の方を重視します。

■2つの成功体験「自転車で日本一周旅行しました」の違い
ここにAさん、Bさんという2人の学生さんがいたとします。2人とも学生時代に「自転車で日本一周旅行をした」とします。
Aさんは思いついたらすぐ行動。ノリだけで、日本一周をしてしまいました。一方、Bさん旅行前に周到な準備をし、毎日のスケジュールを決め、宿泊するホテルを全て予約し、その土地の美味しい食堂をノートにメモしていたとしましょう。
もしみなさんが採用担当者ならば、どちらの学生さんを採用したいですか? Aさんの行動に再現性はありません。一方、Bさんの行動には再現性があります。故に採用担当者は「Bさんに仕事を任せたら、必ず周到な準備をしてくれるのだろう」と考えるのです。